月刊彗星マジック ヒーロー1st season

「ヒーロー1st season」チラシ表

2014/09/09.10/14.11/11
月刊彗星マジック

ヒーロー1st season

@in→dependent theatre 1st

脚本・演出:勝山修平

9月号:戦隊篇、最強篇
10月号:保険篇、引退篇
11月号:英雄篇、亡滅篇

出演

  • 小永井コーキ(彗星マジック)
  • 有元はるか(はちきれることのないブラウスの会)
  • 米山真理(彗星マジック)
  • 9月号ゲスト:山本正典(コトリ会議)
  • 10月号ゲスト:上田ダイゴ(マーベリックコア)、中嶋久美子、林裕介(劇団自由派DNA)
  • 11月号ゲスト:泉寛介(baghdad cafe')、是常祐美(シバイシマイ)、中嶋久美子、八木進(baghdad cafe')

作品「ヒーロー」の世界

現代から30年程前、突如、怪人や怪獣が現れた。

政府はそれらを【壊滅災害】として認定し、国家公務員職に【壊滅災害】を打倒するための職種【特別任務官(俗称:ヒーロー)】を追加、【壊滅災害】への対応を施行。

その任務の危険が及ばぬよう、家族や恋人にも正体を明かさず【特別任務官】たちは日夜【壊滅災害】の打倒に明け暮れた。

縦横無尽に暴れ回る【壊滅災害】の被害は凄まじく、潤沢に用意されたに見えた予算も瞬く間に底を尽き、また、【壊滅災害】の出現は不安定ということもあり、政府はその任務の特殊さから【特別任務官】の給与を固定給から歩合制へと変更を提唱。

「命をかけているのにそんなひどい話があるか」と【特別任務官】は声を上げるも、正体を明かせない為その声は匿名性をおび、「歩合制こそ公平だろう」という世論の声にかき消され、給与は歩合制へと変更。

こうして地域によって裕福で忙しいヒーロー、貧乏で暇なヒーローが誕生、格差社会は【壊滅災害】によって拍車がかかる形となった――。

9月号「ヒーロー~戦隊篇~」

孤高のヒーロー【特別任務官】に比べて寄せ集め感が否めない【壊滅災害対策組織】に就くこととなった、正義感も倫理観も一般知識も疎らな4人の戦いを描いた物語。

戦隊篇の主人公である「グレートスウェッター」の汗と熱演に観客と共演者がちょっと引いてしまったけど最後はしっかり感動できた問題作。

9月号「ヒーロー~最強篇~」

【壊滅災害】との後遺症で【触れた生物の命を奪う】能力を手にした女、「ビューティースポット」。彼女は世界に5人しか存在しない【格別任務官】に任命され、【壊滅災害】駆除に忙殺される日々を送る。

女としての幸せ、仕事とは何か、触れたいのに触れられない、触れてもらえない。

女と社会のジレンマを描いた問題作。

10月号「ヒーロー~保険篇~」

【壊滅災害】に関する被害を査定し、被害者に保険金を支払う【壊滅災害保険官】である女を主軸に置いた物語。

最早モンスタークレーマーでしか無い被害者に怒りを覚え、大手製菓メーカーをスポンサーに持つ公務員でないヒーローの登場に、女はいよいよ限界を迎えるが…。社会の不条理を浮き彫りにした問題作。

10月号「ヒーロー~引退篇~」

30年前、最初の【特別任務官】である男「アークマン」の引退式。

男は式場に現れず、間もたせにと男の孫が、「アークマン」の過去を語り始めるーー。

その過去にあったものは、一般人がヒーローになるために喪った、親友と、恋人と、普通の幸福な生活。生涯現役を貫こうとする男の悲哀を堪能できる、笑って泣いての問題作。

11月号「ヒーロー~英雄篇~」

憧れの【特別任務官】になったものの、【壊滅災害】など現れなさそうな離島に赴任した男(妻帯者)は万年待機を命じられ、迫り来る給料の少なさと世間の目に耐えきれず、ついにアルバイトをすることを決心。

一方その頃都会では、「ヒーローを狩るヒーロー」が現れ…!?

その夫婦愛とヒーロー像が多くの共感を呼んだ問題作。

11月号「ヒーロー~亡滅篇~」

【特別任務補佐官】として全ての物語に関わった女「オメガ子」が、念願の【格別任務補佐官】へと昇格するまさにその瞬間、日本は未曾有の【壊滅災害】に襲われ滅亡のカウントダウンが始まった!

対策会議にオメガ子も出席するも、下らない議案とやり取りに業を煮やし…!

突き付けられる現実を突き抜けた、希望の問題作。